宅建試験対策の資格試験予備校の委託講義で講義をする場合は、科目によっても異なってきますが、だいたい講義時間の1倍~2倍(2.5~5時間)の時間を予習にあてるようにしています。本試験での出題傾向=出題論点からズレないように解説するために、また、テキストと過去問集を効果的に学習できるようにするために、毎回その範囲の10年分の過去問についても、必ず解いてから講義しています。そして、場合によっては、レジメなどの作成やテキストへの追加書き込みの準備も必要になりますので、それなりの準備時間(予習)が必要で、予習を行わないで資格試験対策の講義をするなんて考えられないです。
ところが、宅建試験対策の資格試験予備校の講座を担当している講師の中には、ほとんど予習を行わずに講義をしている講師が存在しているのが実情です。何年も同じ資格試験の講師をやっていると、テキストが異なったとしても、即興で講義を行うこともできるようになってきます。こういうベテラン講師の場合、最近の過去問については、ろくに研究していない場合が多いですから、本試験での出題傾向からズレてしまっている場合が多いですし、過去問集で登場する知識についての解説などは全くなかったりする場合が多いです。
また、「ベテラン」ですから、話術だけはレベルアップしている場合が多いですし、わかりやすい箇所をそれなりに面白おかしく解説することは得意にしています。でも、テキスト全体の構成を検討して講義することなど考えていない場合が多いですから、前回の講義や次回以降の講義との関連性などに触れることも少なくて、資格試験対策の講義としては、お粗末な内容になっている場合が多いです。
どんな講師でも、講師業を始めた当初は、それなりに研究・準備して講義に挑んでいたのだと思います。「ベテラン」になっても、その気持ちを持ち続けることができるかが、講師としての資質のひとつなのだと考えています。


コメント